TYLON
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平成10年4月1日『タイロン』ブランドで空調用部材を製造販売していた大宝工業押出事業部を譲り受けて、実質的な製造・販売会社として独立再スタートしました。自主独立責任経営をより鮮明にし、従業員一同の努力と、製造力が実ると共に、大宝グループの強力な支援の下、日々順調に業績拡大の道を進んでいます。
タイロンは、カタログ製品の製造・販売にとどまらず、お客様の課題やニーズを深く理解し、最適なソリューションをご提案する「提案型営業」を得意としています。
例えば工場へお越しいただきニーズを伺う際、既存の製品がご希望の仕様に合致しない場合には、フレキホースやグラスダクトなど主力製品について、その場でプロトタイプを作成することも可能です。
実際の試作品を目の前にしながら、更に詳細な仕様に落とし込み、価格、納期などの条件と併せて議論を行うことで、お客様の貴重な時間を無駄にすることなく、重視される要件に即したご提案を実現します。
建物の空調効率を向上させたいといったご相談でも構いません。私たちの専門知識と技術力を駆使しながら、お客様の課題を具体化し、設計、試作、検証、改善を繰り返すことでお客様の期待を超えるご提案を実現します。
単に空調用の部材を届けるのではない、お客様の空調に関するお困りごとを解決し「価値」を届ける提案型営業で多くのお客様にご評価いただき、長期的なビジネスパートナーとしての地位を確立しています。
タイロンは豊富なラインナップと周辺部材により空調のエネルギー効率の改善に貢献します。一般的に、オフィスビルや商業施設、工場、ホテル、病院などの大型施設では、空調が事業者の電力使用量の3~5割を占めることもあり、空調効率を高めることで、社会全体の電力消費量を削減し、化石燃料由来のCO2排出量を減少させることができます。また、高効率な空調設備は排熱量が少なく、都市部のヒートアイランド現象(局地的な気温上昇)を抑える効果も期待されます。事業者の電気使用量を抑えることで、日本ではまだ単価の高い再生可能エネルギーへのシフトを促すことにも繋がり、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献します。
タイロンは、循環型社会の構築に向けて環境配慮型素材の活用にも 積極的に取り組んでいます。最近では、パートナ企業と共同でリサイクル性に優れた「不燃段ボール素材」を用いた製品を製作しています。不燃段ボールは再生紙や廃段ボールから製造可能で、森林資源の消費を削減できるだけでなく、従来の金属製やプラスチック製ダクトに比べ軽量であることから、製造・輸送時のCO2排出量の削減にも寄与します。この製品は2025年開催の関西万博で採用されており、「未来社会のデザイン」の一つとして持続可能性の重要性を国際社会に発信していきます。
タイロンの空調技術は快適性だけでなく安心・安全にも配慮しています。工場や倉庫では、適切な空調により熱中症や脱水症状のリスクを軽減し、労働者の健康と安全を守ります。快適な環境は精神的な余裕を生み出し、ヒューマンエラーや事故の減少、そして人材の定着率向上にも寄与します。
教育現場の快適性向上も重要な社会課題と捉えています。子どもたちは大人よりも熱中症のリスクが高く、教室内の空調が学習への集中力を大きく左右します。適切な空調は健康と学習効果の両方を向上させます。また昨今は、室内空気質への社会の関心が高まっており、タイロンでは効率のよい換気ニーズ、室内空気質の清浄化ニーズにも応える最適なソリューションを提供し続けます。
私たちは、タイロンの空調で、より良い社会と環境の未来を築いていきます。
西ドイツのアトラン社と技術提携し、淀川工場に押出成形機を整備したところからタイロンの歴史は始りました。当時の主流は受注商品で、ラジカセの持ち手や家電の補強部材を成形しておりました。自社商品として国内では流通していなかったフレキホースの開発に着手し、主に農地用の散水ホースや、小麦粉やもみ殻といった粉体輸送用として販売していましたが、まだ需要は少ないのが実態でした。
製造工場の組立ラインにおける局所冷房の吹き出しダクトに、タイロンフレキホースが採用されたことをきっかけに、国内の大手空調メーカー様から評価されるようになり、業務用や店舗用空調ダクトとして広くご利用いただけるようになりました。取引を拡大していくなかで、グラスダクトや制気口ボックス(チャンバーボックス)の製品化にも着手し、80年代から90年代にかけて、ビル空調から住宅空調にまで採用される空調部材の総合メーカーへと大きく成長しました。
・スポットエアコン用冷風吹出しダクトにフレキホース採用
・塩化ビニール樹脂系エラストマー押出成形にて高速道路用止水板開発
・異形押出成形品として2色(硬質・軟質)なども開発
・硬質塩化ビニル樹脂 冷媒管用配管カバー(住宅向け)、エアコンフイルター枠、エアコン風向ルーバー(植毛加工)
アクリル樹脂 業務用冷蔵庫(スーパー、コンビニ向け)用全面モール
ABS樹脂 TOTO保管庫補強部材、エアコングリル部材他
・グラスダクトの製造販売開始
・チャンバーボックス製造販売開始
・那須工場操業開始 チャンバーボックス生産
・枚方第二工場操業開始(グラスダクト専門工場)
・名古屋営業所開設
・那須工場 フレキホース・グラスダクト生産
大宝工業押出事業部を譲り受け、自主独立責任経営をより鮮明にする形で、空調用部材の製造・販売会社として再スタートしました。それまで商品名の一部に使用していた「タイロン」を屋号とし、より一層の自社ブランド力の強化にも取り組んだ結果、現在、「タイロン」は空調業界で広く認知いただいています
・大宝工業㈱押出事業部から『タイロン株式会社』として分社独立 初代社長 越智義孝就任
・九州地域の販売促進として大分にタイロンの営業出張所と外注工場(グラスダクト専門)をスタート
・大分工場を福岡移転 大宝工業福岡工場内でタイロン福岡工場操業開始 グラスダクト生産
・福岡工場操業開始
・仙台工場操業・仙台営業所開設 チャンバーボックス生産
・大牟田工場操業・福岡営業所開設 グラスダクト・チャンバーボックス生産
・中部工場操業・中部営業所開設 グラスダクト・チャンバーボックス生産
枚方、那須、中部、大牟田に続く5番目の生産拠点としてタイロン大田原工場が本格的に稼働を開始しました。「空調部材の未来を創造するタイロン大田原工場」をスローガンに掲げ、生産拠点であると同時に、タイロン製品のショールームとして実際に利用しているところをご覧頂くことができます。新たな価値創造拠点として、より多くのお客様に、お客様が必要とするタイロン製品をお届けします。
大田原工場操業開始 チャンバーボックス生産