Employee introduction
社員紹介

36歳で工場長に抜擢された若手の実力派!
そのダイナミックなキャリアとワケとは?
PLOFILE
I.Sさん
大宝工業株式会社 関西カンパニー 湖南工場 工場長
Employee introduction
PLOFILE
I.Sさん
大宝工業株式会社 関西カンパニー 湖南工場 工場長
2006年4月より操業を開始した、大宝工業関西カンパニー所属の湖南工場。
大宝関西カンパニーの本拠地であり、大宝工業全社のマザー工場として
最新技術の粋を集めたこの工場の指揮をとるのが、工場長のIさんです。
36歳の若さで工場長の地位に就いた理由と経緯、今後の目標などをお聞きします。
キリリと真面目な顔をしていたかと思いきや、次の瞬間には人懐っこい笑顔を見せる。2024年7月から湖南工場を取り仕切る工場長となったIさんは、現在の柔和な物腰とは裏腹に「やんちゃくれでした」と自身の学生時代を振り返ります。
「私は岡山県岡山市出身。4人兄弟の3男坊で、子どものころは真面目な2人の兄と比較すると『やんちゃくれ』でした。両親も心配していたこともあり、関西圏の大学ではなく、2人の兄が上京していたのを頼り、東京の大学に進学。
卒業するまでには性格が落ち着いてきました。銀行員であった父に倣い、地銀に就職しようと考えたのですが、就活に失敗。それなら資格を取得しようと考え、簿記の専門学校に進みました」
専門学校で学びながら、再度地銀にチャレンジするもかなわず。地元がダメなら全国だ!と、東京の建設会社を志望しましたが、そこで、いわゆる圧迫面接を受けてしまったのだそう。
「『キミ、大学出てるのにそんなことも知らないの?』といった感じのことを言われてしまったんですよね。やんちゃくれは治っていたはずなのですが、怒りが勝ってしまいまして。最終面接の場で『もういいです』と言って、帰って来てしまいました(笑)」
全国はダメだ。次はどうする?世界か?――そう考えていたとき、たまたま専門学校に来ていた求人で、大宝工業の存在を知ったというIさん。
「海外転勤もあるとの記載を見て、ここだ!と運命を感じました。入社試験を受けたときの面接も、とても楽しく興味深くて。そうしたら話がとんとん拍子に進み、2週間後には入社が決まっていたんです」
入社後は、大宝工業関西カンパニーの湖南工場へ。1年半ほど経った2年目の12月、突然「チェコに行かないか?」と声をかけられたといいます。日本ではまだあまりなじみがない中欧の国・チェコ共和国。不安はなかったのでしょうか。
「心配はまったくありませんでした。当時大宝工業に大卒で入社した男性社員は、入社後すぐに海外研修に赴くことになっていて、私も2カ月間ほどひとりきりで、東南アジアにある拠点を巡る機会があったためです。
研修で足を運んだのはマレーシア。そこから、フィリピン・タイ・インドネシア、最後にもう一度マレーシアに戻りました。空港のトランジットで眠すぎてウトウトしていたのが思い出です。
そうした経験で鍛えられていたのでしょう。『チェコに行ってほしい』と言われても、特に不安を感じることなく、その場で『行きます』と即答していたくらいです」
チェコでは経理から労務まで、総務関連の仕事に従事。書類の記載方法が日本とは違うこともあり、基準を定めて変更を行うなど忙しい毎日が待っていたといいます。チェコへは半年間ほどの出向。ある日、Iさんに大きな「壁」が立ちふさがりました。
「髪が長くなってきたので現地スタッフに美容院に行きたいと伝えたところ、日本でいうショッピングモール内の1000円カットのような店に連れて行ってくれたんです。当時の私はいわゆるツーブロックスタイルにしていたので、『サイドを刈り上げて、上からかぶせてほしい』ということを、英語とチェコ語で身振り手振り伝えたのですが、どうやらツーブロックという概念がなかったらしくて。
英語もチェコ語も拙かったこともあり、いわゆる『おかっぱ頭』にされちゃったんですよ(笑)。
会社に戻ると、社員の皆さんはそろって大爆笑。当時のチェコの工場長が――現在、関東カンパニーの社長をされている方なんですが、ひとしきり笑った後で『おい、ハサミ持ってきて』と。その後、すきバサミを使って見られる程度に整えてくれたんです。
後にも先にも、チェコでの言葉の壁は大きかったと、今でも思い出すことがあります。でも、必死に覚えて、紙に書き出して、身振り手振りで伝えて――分かってもらえるまで伝え続けることの大切さを、学ぶことができました」
チェコでの勤務を終え、Iさんは再び大阪本社に復帰。さらに2年半ほど経った後、関東カンパニーに異動し、総務経理担当として働くことになりました。
「関東カンパニーでの業務は幅広かったですね。経理・採用・労務・工場などの建屋の修繕、固定資産管理――バックオフィス業務のほとんどを上司と私、そしてアシスタントの3人で回さねばならず、忙しく、しかし充実した日々でした」
30歳になった2019年1月、再び関西へ。総務経理グループの責任者として働いてきた実績が評価され、2024年夏、湖南工場の工場長に就任することになりました。
「正直なところ、工場長に求められる仕事は幅広くあり、これまで経理畑で培った経験と知識だけでは正直足りない部分が多くあります。社員の皆さんに教えを乞い、学ぶべきことを学び、自分が持っている強みを伸ばし、会社のためにできることからひとつずつこなしていこうと思っています」
30代後半~40代の工場長は他にも社内にいますが、36歳で経理畑から工場長に就任した例はこれまでになく、Iさんが初めてとのこと。大きな期待を背負っていることについて、Iさんは彼らしい冷静さでこう分析しています。
「総務経理グループで会社を俯瞰して見てきたことで、私にしかできないことがあると思ってもらえたのだと思っています。そのひとつは、たぶん他の社員さんに対する配慮ではないでしょうか。
上司はもちろん、部下や工場で働いてくれているすべてのスタッフに対して、常に気を配るよう心掛けています。仕事というのは、どんなに完璧にこなそうと思っていても、どこかですき間が空くもの。
それをどのように埋めるか、フォローしたりつなぎ合わせたりして穴がないようにすることが重要になります。そうした部分を俯瞰して見られるところを、評価していただけたのではないかと思っています」
工場長としての新たな出発から約半年。Iさんは今とてもやりがいを感じ続けているといいます。
「現場を学べることが楽しい。知らないことがたくさんあり、なるほど!と思うことばかり。
お恥ずかしい話、工場長になるまで現場のことをほとんど知らなかったのですが、工場の皆さんが親切に教えてくださり、サポートしてくださり、工場長として成長することを後押ししてくれるのでとても助かっています。
こうしたサポートに報いるために、勉強して、自身を磨いていきたいと思っています」
工場長として、今後に向けどのような目標を掲げているのか。それを尋ねたときIさんから返ってきたのは、実に意外な言葉でした。
「一番の目標は自分自身を含め、社員の皆さんに楽しく働いてもらうこと。もちろん、結果はきちんと出して頑張っていただいた分、還元できるように業績も上げて。
みんながモチベーションを高め合っていく状態で、楽しく働ける。そんな職場を作り上げたいと思っています。
現場の仕事は、決して簡単なものではありません。楽な場所ではないからこそ、人間関係くらいは楽しくあってほしいんです。
工場で働いているのは人間です。心のケアを含め、嫌な想いをしないように、前向きになれて、みんなで頑張ろうと思える環境をつくっていきたいんです。
もちろん、業務においてつらいこと・大変なことはあると思います。それでも、終わった後でみんなで『頑張ったよね』って笑い合えたらいいじゃないですか。
感覚の話になってしまって申し訳ありません。でも、これが私の正直な気持ちです。
設備投資など工場の根幹となる部分は社長及び本社が指針を出します。ですが、そこから先の、収益性の部分についてが私の仕事。特に経理を担当してきた私が工場長になった以上、数字的な面で結果を出さなければ、と思っています。
仕事をきちんと回していくことが、収益ににつながっていく。工場全体にどのように指示を出せばいいか、働いてくださっている皆さんがどう動けばいいか。これまでの経験を元に、模索していきます」
Iさんがとくに重要視するのは人間関係。問題があっても上司や周囲にいえず、後からもっと大きな問題に発展してしまうというトラブルが、会社組織の中では往々にして起こりえます。
「相談したいスタッフがいたとして、こちらがその申し出を一度でも断ってしまったら、二度と話してもらえないかもしれません。なので、どんな小さなことでも聞き取るよう心掛けています。
こうした“なんでもいえる環境”というのは、実は大宝工業の優れた点のひとつだと思うんです。相手が役員であっても笑って軽口が叩けるくらいの信頼し合える関係が築けること。これが何よりの魅力です」
ちなみに、Iさん個人のビジネスパーソンとしての目標はあるのでしょうか。
「そうですね……退職する日まで私のことを必要としてもらえるような、そんな人間でありたいですね。
社内にはいろいろな部署があり、いろいろな人が同じ方向に向かって歩くことで、会社は回っていくわけですが、社内のことをすべて把握できているかといえばNoなわけで、私ひとりでは何もできません。
皆さんの力を借りながら一歩ずつ成長しつつ、『Iがいてくれて良かった』と思ってもらえるように、努力を続けていきたいと思います」
工場長として、今後を見据えることが必要となったIさん。湖南工場で働く仲間には「自分の意見がいえる人」を求めているといいます。
「工場で働く人たちみんなで力を合わせ、より良い未来に進んでいきたいので、嫌なことを自分の中にしまい込んでしまうのではなく、はっきりと口に出して伝えてくれる人がいいですね。
もちろん、ただ我を通すのではなく、自身の意見をいったうえで、他者の意見を聞き、調和できることが大切です。工場長になってから、より一層、そう思うようになりました。
分からないこと、不安なことがあれば、私をはじめ、経験のある社員が教えますし、どんな些細なことでも相談に乗る環境があります。みんなで顔を見合わせたときには笑顔になれる。そんな職場を、一緒につくっていただける方に来ていただきたいです」